社会学6:現代社会学
テキスト社会学
社会学のあゆみ (パート2) (有斐閣新書)
○現代の社会学
→社会学理論における2つの立場
(1) 社会=諸個人の意図的で有意味な行為によって構成されるとする立場(i.e. ウェーバー)
(2) 社会=社会は独自の存在であり、外在的に個人の行為を拘束する立場(i.e. デュルケム)
⇒パーソンズの行為システム論は、個人と社会を対立させることなく統一的な把握目指す
→個人−社会の問題が、1970年代には、
行為−構造の問題 :行為が構造を作るのかOR 構造が行為を規定するのか
主観主義―客観主義の問題:社会的行為の理解において行為者の主観的意味を重視するのか
or社会制度などとの関連において行為の客観的な意味を重視するのか
○機能主義の批判的継承
●ハーバーマスと批判理論:
→近代の可能性:道具的合理性(目的合理性)に対置されたコミュニケーション的合理性に見る
→コミュニケーション的合理性=言語による相互了解の方法に基づく合理性
社会的相互行為 (1)道具的合理性に基づく戦略的行為 →「システム」
(2)コミュニケーション的合理性に基づくコミュニケーション的行為
→「生活世界」
⇒「システムによる生活世界の植民地化」
道具的理性が対話的理性に基づく生活世界の領域にまで侵食すること=近代の病理
理想的発話状態:合理的な諸個人が支配・抑圧から免れて発言できる状態
→理想化されたところから導出されるものにより、
現に流通している規則・規範の妥当性を問題にする
●ルーマンと社会システム理論:
→パーソンズの機能主義と社会システム論をもっともよく発展させた=「意味」を取り込む
・ルーマンの社会システム=意味連関のシステム その構成要素=コミュニケーション
・複雑性…実現されたものの背後に潜在的な可能性として留まるものが存在する
⇒社会システムによる「複雑性の縮減」
多様な可能性の中から実現を期待できる選択肢を限定し、本来的に不確定なコミュニ
ケーションを連接し、自らを維持することを可能にしている
⇒「オートポイエティック・システム理論」
→自らを構成する要素をシステム自身が創り出し、それによってシステム自体が再生産
されるシステムのこと
→社会:自己準拠的にコミュニケーションを連続的に産出し続けることで作動するシステム
○構造主義の影響
●レヴィストロースと構造主義:
→ソシュール、ヤコブソンら構造言語学とデュルケムの流れを汲むモースらの社会学に
影響を受けたレヴィストロースの構造主義
・従来の社会学の「構造」=実在する安定的な社会関係のパターン
観察可能な経験レベルのもの
・ストロースの「構造」 =観察可能な現象の背後に存在する直接的には観察できないもの
無意識の精神構造が主体の行動を規制している
→相互に連関した諸要素から成立、諸要素間の関係はシステムを形成
⇒主体の脱中心化、ヨーロッパ中心主義に対する批判意識
●フーコーと言説分析:
→フーコーの権力:×人が所有するもの ○人と人との関係の中で作用するもの
言説→知を形成:人々を管理するための「権力」化
○機能主義、構造主義から構造化へ
●ブルデューの実践の理論:
→人類学者から社会学者へ:行為者は構造に制約されつつも状況に応じて戦略的に振舞う
・ハビトゥス:構造と慣習行動的な社会的実践を媒介する内面化された諸性向の体系
…行為者の能動性を示すと同時に、所与の構造においてなされる社会化の所産
・『ディスタンクシオン(1979)』…差異化と卓越化を意味する
→ある種の趣味嗜好が上品なものとして正統化され、自己を卓越させる手がかりとなる
趣味嗜好は諸個人によって自由に選択されていると見えるが、
実際には階級ハビトゥスを通じて獲得
⇒趣味嗜好=文化資本として、階級の再生産に貢献