社会学5:フランクフルト学派の批判理論

テキスト社会学
社会学のあゆみ (パート2) (有斐閣新書)


フランクフルト学派の批判理論
  (1) フランクフルト社会研究所
   →ホルクハイマー、アドルノ、マルクーゼ、フロム、ベンヤミンらが所属


  (2) 啓蒙の弁証法
   →啓蒙:理性による秩序の構築
    『啓蒙の弁証法(1947)』:啓蒙→進歩をもたらし、自然支配のための道具となった
               ⇒その支配が人間にも向かう


  ●マンハイム知識社会学
   ・知識社会学:知識の発生、機能、妥当性などを社会的条件と関連させて分析
   ・『イデオロギーユートピア(1929)』
    →知識、存在被拘束性を持つが特定の社会の具体的な歴史的状況から産出された部分的
     な知を厳しく検証し、全体的な視野から相互連関させることで妥当な認識に到達可能

 
  ●ラディカル社会学
    ⇒「何のための知か」と自らに問いかけ、学者でありかつ市民でもある自己の二重性を、
      理論と実践の過程で反省的に捉えるための運動


  ●ミルズの批判的社会学
    →『社会学的想像力(1959)』…パーソンズの構造機能主義を「誇大理論」として批判  
                  社会学的想像力→個人の生活に対して歴史的な状況が持つ意味を
                          理解することの必要性強調


  ●一元的人間:
   →マルクーゼ:テクノロジーに媒介された社会=管理社会において人々は社会に対する想像
         力を失い、そこに存在する緊張関係を見出す力を喪失⇒「一元的人間」


  ●自己反省の社会学
    →グールドナー:自己反省の社会学
           ⇒研究者が扱う現実は、自身の解釈や経験を通して構成されている、
            そのことを認識し、自己を変革しなければならないという態度 


  ●ゴッフマンのドラマツルギー
     →人々は状況にふさわしいとされる行為をし、その相互行為の場面の秩序を保とうとする
      「役割演技論」:自己と状況の定義づけを表情や態度で表現しつつ他人に影響与える
              →相互影響過程(フィードバック過程)…社会:劇・舞台
              ⇒個人の行為から社会の構造へ      

 
  ●シュルツの現象学的社会学
     →主観的意味を扱う客観的な科学の可能性と根拠を問う
      社会:人々の「自然的態度」において意味づけられた世界=間主観的(視点の相互交換)
               →個々人を超えた象徴的世界


  ●ガーフィンケル/Garfinkel,Hのエスノメソドロジー
     ・デュルケームの社会的事実=日常生活での様々な行為の協調的結果
      →人間:自覚・無自覚を問わず、普段に自分の状況(=世界)に対して意味を付与
       ⇒社会的現実を組織するために人々が用いる方法(エスノメソッド)に注目する研究分野
        日常具体的な場面での現実の産出、現実の局所的達成において人々が使う手続きを記述
         =人間の主体性を主張するという意味で、「解放のイデオロギー
           ⇒ 会話分析(相互行為分析)が後に取り入れられる