16/05/03-05 されど「良識の府」

■2016年7月25日 24回目の参院選
 →242人の参院議員の半数が任期満了
  ⇒参院改憲勢力が3分の2(162議席)以上になれば改正を発議する環境が整う
    ※衆院は自民・公明両党でこの要件を満たしている


衆院で可決された法案を参院が修正したケース
・1970年代:平均2.6本 ※1通常国会あたり
・1980年代:平均1.9本
・1990年代:平均0.6本
・2000年代:平均0.3本
・2010〜15年:平均0.8本
衆院の「カーボンコピー」と批判される

※2015年9月19日:
 →野党3党、参院本会議で安保関連法に賛成
   ※法的拘束力のない付帯決議などで担保するにとどめる


参院の歴史
GHQ、現行憲法の制作過程で貴族院を廃止し衆院だけの1院制にする案を提示
 →日本政府、押し返し、参院の設置決定

・1947年:第1回参院選選挙制度に選挙区と全国区を採用
      ※緑風会結成(最盛期には96人)
        ・不偏不党を掲げる会派
        ・法案への賛否は個々の議員が判断
      ※1965年:緑風会…選挙運動の難しさから衰退し解散


・1983年:参院選…全国区に代わり比例代表制導入
      →各党候補者名簿の登載順に当選
       ⇒公認権を握る政党の立場強まる


・1989〜93年:ねじれ国会状態だが、中小政党が一定の勢力を持つ
        ※2大政党制だと政局絡みになる


・2001年:参院選…非拘束名簿式に変更
      →比例代表は個人名票の多い候補者から当選
       →一定地域で得票が見込める元衆議員が相次いで参院に転身
        ⇒衆参の境界ぼやける


・2007年:第1次安倍政権での参院選
      →自民・公明両党惨敗…参院過半数を失う・福田政権に
       ⇒「ねじれ国会」…衆院が可決した法案を参院が否決した場合、
                衆院は3分の2以上の賛成で再可決する必要あり


・2010年:参院選民主党・菅政権時に敗北、少数与党に転落
  ※2012年:衆院選自民党大勝


・2013年:参院選自民党、65議席獲得
      →2016年の改選50議席に7議席上積みすれば過半数
       ※1989年参院選以降、第1党が参院単独過半数を占めたことはない