社会学1:社会学の誕生
テキスト社会学
社会学のあゆみ (パート2) (有斐閣新書)
○ 社会学:近代社会の成立後に誕生した学問
●社会学の誕生の成立:
・「社会学(socialogie)」…コント/Comte,A 『実証哲学講義(1839)』
□ サンシモン/Saint-Simonの産業主義:
→産業階級:農業者、製造業者、承認など社会に必要なものの生産と流通に携わる人々
聖職者・貴族の地位を否定し、実証科学と産業が進歩することで封建体制から産業体制へ
□ コント(1789〜1857)の社会動学と社会静学:
→人間精神:「神学的→形而上学→実証的」の3つの段階を踏んで進歩
社会のあり方も「軍事的→法律的→産業的」と発展
⇒ 神学によって正当化された征服を目的とする軍事的社会から、過渡的な段階を経て
科学的な実証性を根拠に産業活動をする社会へ
※ここでの社会学=実証的精神をもつ科学者が、新たな社会秩序を「予見するために見る」学問
◆社会動学 = 「進歩は秩序の必然的目的: ※今の社会変動論
→上記の3段階の法則のように社会発展の段階を考察
・ 神学的段階 …神の存在によって諸現象を説明
・形而上学的段階…抽象的思惟が支配
・ 実証的段階 …経験的事実を重視
◆社会静学 = 「秩序は常に進歩の根本条件」:
→個人の集合ではない「社会」の成り立ちを考察
→社会有機体説(生物のアナロジー)
→機能主義、社会システム論へ
□ スペンサー/Spencer,H(1820〜1903)『社会静学(1851)』『社会学原理(1876-1896)』:
・コント同様、社会有機体説の立場+ダーウィンの進化論の影響
→ 社会有機体説と社会進化論(進化=単純なものが分化を経て複雑なものへ)
・軍事型社会(異質性が小さく、強制によって成立)から
・産業型社会(異質性が大きく各人が自発的に協力することで成立)へ
□ マルクス、エンゲルス →マルクス主義、科学的社会主義:
⇒ <3つの源流>
1 ドイツ哲学者ヘーゲルの観念論的弁証法
2 アダムスミスらイギリス古典経済学
3 サンシモンらフランスの空想社会主義
(1)疎外論:
→類的存在としての人間=人間は社会を形成し、社会においてしか生きられない存在
「労働」を通して類的存在になる
※ ヘーゲルの疎外:人間がその本質を外部に作り出し、その自ら作り出したものが
人間に対してよそよそしくなり、自らと矛盾するものへ
⇒資本主義社会にあって労働者は(1)自然、労働の対象から疎外
(2)労働という活動から疎外、自己疎外
(3)類的存在から疎外
(4)人間の人間からの疎外
(2)史的唯物論(生産力と生産関係のありようの矛盾とその止揚としての歴史):
→生産力と生産関係(土台)→政治・法律・宗教などの上部構造…土台+上部構造=社会構成体
…生産力(生産手段と労働力)が、生産関係(生産の場での社会関係)を規定
生産力の発展→生産諸関係・所有諸関係に矛盾 ⇒ 社会構造に変動が生じる
(3)資本主義の分析としての『資本論(1867-94)』:
→労働者が生み出した価値と労働の価値のズレ=剰余価値→資本がそれを取得
資本主義=資本による剰余価値の「搾取」によって成立しているシステム