09/03/18 経済危機 インタビュー
○金融監視 数学者起用を
▽今回の金融危機における金融工学の責任について
・日本で「金融工学」と呼ばれているのは体系だった学問ではない
→金融リスクをコントロールするための技術の総称
⇒学問で近いのは、主に数学者が取り組む「数理ファイナンス」や
経済学の一分野「ファイナンシャル・エコノミクス」
・フランス、数理ファイナンスが盛ん
→80年代半から大学院に多くのコースが作られる
⇒欧米の金融機関に専門家として数多く就職
▽フランス・ロカール元首相:「学生にいかに利益を上げるべきかを教えている数学の教授たちは
自ら知らずして人道に対する罪を犯している」と発言
・数学者、フランス数学者3名が連名で反論を出す
→専門家が金融商品の取引を仕切ったわけでなく、
数学者のモデルそのものが間違っていたわけでもない
⇒モデルが使えるための前提条件が無視されていた
・数学者の研究そのものは金融の実務からは遠く、関心も低い
▽複雑な金融商品について:
・経済活動にはリスクが付き物
→それを取り扱うための技術は発展させるべき
・ただサブプライムローンのように大規模に使われた結果、
経済・社会全体のリスクが高まってしまうという問題は今後も起こりうる
→対策案:
・取引に対する規制・監視の仕組みを強める必要
→そのための理論的研究も必要
⇒それに使われる数学を理解できる専門家も必要
・この分野で活躍できる人材を育成し、規制・監視の任に就けるべき
→特に日本には専門家が少なく早急な対処が必要