08/07/30 論壇時評

松原隆一郎・社会経済学者)
 →中国:華僑を入れれば世界人口の約2割
     17年間にわたる高度成長で経済規模は世界第2位、軍事力は第3位

   ※欧米では「イランや北朝鮮を抜いて中国を国際社会に対する一番の脅威国」
    とみなす人、3割にという世論調査


●中国の4つの「ぶれ」:
  1)政策の混乱:
    胡錦涛をリーダーとして清廉であり
     弱者対策を打ち出す党官僚の「共産主義青年団」と
     新興富裕層からなり対外強硬路線を取る江沢民派の「上海グループ」、
     革命家の2、3世で旧国有企業を牛耳る「太子党」の三派が拮抗関係


  2)世界第2位ともされる予算をそそぎ込む軍:
    人民解放軍→「国軍」でなく「党軍」
     作戦遂行能力的には「半永久的に『遅れた軍隊』」


  3)暴発するナショナリズム
    共産主義→02年の党規約改正で資本家入党を認めたため、実質的に消滅
     →代わりにナショナリズム
        …党を正統化すること=「日帝」を駆逐したこと
          ⇒90年代から反日教育が継続


  4)一人当たり所得では発展途上国でありながら、大国になってしまった未曾有の経済力:
    …訒小平の「先富論」:
      →沿岸部の「海の中国」…外資を注入、投資と輸出を活性化
       中西部・東北部の「山の中国」…労働力を迎え入れ、税金を移転
   ⇒だが近年、先富地域の人民が富を自己の利益にのみ回し、
    山の人民は「低福祉、低人権」に不満をためこむ
     =国土の経済的な「分断」