経済学史1

○ 経済学史1



□古典経済学(18C後〜19C前):

  →スミス、リカードを中心に形成/労働価値説に基づいた経済学展開
   重商主義を批判(自由放任・自由主義的)


 ◆A.スミス(1723〜1790):「道徳情操論」「国富論(諸国民の富)」
   ・富=年々の労働生産物の合計
   ・国富を増大させる条件
     …労働生産力と生産的労働に従事する人口の比率(労働者数)
   ・労働生産力→分業の発展により増大→資本蓄積⇒国富増大
    ※スミスの労働価値説、投下労働価値説と支配労働価値説が平行
      →若干の混乱あり


 リカード(1772〜1823):「経済学及び課税の原理」
   ・スミスの経済学を継承・発展
   ・投下労働価値説に基礎をおき、地主・労働者・資本家の三階級間で
    生産物がどのように分配されるのかを長期的・動態的に分析
   ・穀物法論争:穀物法撤廃と自由貿易推進を主張


 マルサス(1766〜1836):「人口論
   ・人口→幾何級数的に増加/食料→算術級数的に増加
    ⇒過剰人口による貧困が必然的に発生→長期的には人口は食料によって制限
   ・支配労働価値説を発展させ、需要と供給の原理によって価格が決定とする
   ・過剰生産の可能性を認め、不況の原因→市場の需要不足
     ※後にケインズ有効需要原理として継承
   ・穀物法論争:穀物法の維持を主張


 ◆セイ(1767〜1832):「経済学概論」
   セイの法則
     ・供給…それ自らが需要を生み出す →一般的に供給過剰になり得ない
      ⇒マルサスの「需要不足→不況発生」を批判



歴史学派(19C半):
  →産業革命の開始が遅れ、後発資本主義国となったドイツにおいて展開
   イギリスの古典派経済学を批判
   ドイツ産業資本の立場を代弁する保護関税政策を主張


 ◆リスト(1789〜1846):「経済学の国民的体系」
   ・古典派経済学が主張する自由貿易主義を批判
    →後発国においては関税による保護政策が必要=重商主義的・保護主義
   ・経済…狩猟→牧畜→農業→農・工業→農工商業へと段階的に発展


 ヒルデブランド(1812〜1878):
   ・経済発展の段階を流通手段をもとに
    現物経済・貨幣経済・信用経済の三段階に区分し分析


 ◆シュモラー(1838〜1917):
   ・新歴史学派の中心人物
   ・私有財産制度を否定する社会主義的変革には反対するも、
    古典派的な自由放任主義も否定
     →国家の積極的な介入によって社会問題の解決求める
   ・社会的中間層の保護・育成を通じた階級対立の解決を目指す
   ・オーストリア学派メンガーと「方法論争」



マルクス経済学
  →マルクスによって資本主義体制批判の科学として体系化された経済学
   ドイツ古典哲学・古典派経済学・フランス社会主義を批判的に継承した唯物史観
   確立し、資本主義的生産様式を歴史的・過渡的なものと把握


 剰余価値
   →労働の二重性により生産過程において剰余価値が発生し、
    その剰余価値が資本主義体制では等価交換によって労働者から搾取される


 ◇経済の発展段階
   →唯物史観に基づき、経済が生産手段の所有形態の違いにより、
    原始共産体→封建制→商業資本主義→独占資本主義→社会主義共産主義へと発展


  マルクス(1818〜1883):「資本論
  ◆ヒルファーディング(1877〜1941):「金融資本論
  ◆レーニン(1870〜1924):「帝国主義論」