09/08/14 アフガンのタリバーンとは

○極端なイスラム法解釈で支配を狙う武装勢力



◇アフガンの歴史:
 ・79年:旧ソ連の侵攻を受ける
   →各地の軍閥下に組織されたムジャヒディン(聖戦士)と呼ばれるゲリラが抵抗
 ・89年:旧ソ連を撤退に追い込む
   →が、その後も軍閥同士が内戦を繰り広げる
     ※そんな中、若者らが「世直し」を掲げタリバーン結成
 ・94年:タリバーン、アフガン南部に現れる…イスラム原理主義武装勢力
   →イスラム教の「神学生」を意味する


 ・96年:首都カブールを制圧…ほどなく全土を支配
   ・音楽・スポーツ・女性教育の禁止
   ・極端なイスラム法(シャリア)解釈に基づく政治
   ・偶像崇拝の立場から同国中部・バーミヤンの大仏も破壊
 ・01年9月:米同時多発テロ
   →米国、アフガン潜伏中とみられる国際テロ組織・アルカイダ幹部の引き渡し求める
     →が、タリバーンは拒否
       ⇒米英軍、空爆開始…タリバーン、政権追われる
   →その後も反政府組織としてゲリラ戦
     ※米軍・NATO加盟国からなる国際治安支援部隊(ISAF)など計10万人が駐留
       →約6万人の政府軍とともにアフガンの治安維持にあたる
         ※09年の駐留軍・政府側の犠牲者、過去最多になりそう



アフガニスタンをめぐる主な動き:

出来事
79 12 ソ連軍、アフガン侵攻
89 ソ連軍、撤退完了
96 タリバーン、首都カブール制圧
01 同時多発テロ
  10 米英軍、アフガン空爆開始
  11 タリバーン、カブールから敗走
  12 カルザイ氏を議長とする暫定行政機構が発足
02 移行政権発足
04 11 大統領選でカルザイ氏の当選確定
06 タリバーン勢力の攻勢強まる
  10 国際治安支援部隊(ISAF)が展開を全土に拡大
08 カブールでカルザイ氏暗殺未遂事件
09 米軍、南部で大規模な掃討作戦